【ONE OITA】経営バディ育成プログラム 第1回 AIを用いた経営課題のヒアリング

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2025.8.12

登壇・イベント情報

【ONE OITA】経営バディ育成プログラム 第1回 AIを用いた経営課題のヒアリング

開催場所:大分銀行 宗麟館 会議室
開催日 :2025年7月25日(金)
講師  :イジゲングループ株式会社 代表取締役社長 池 尚大氏

切って落とされた幕はどこへ行く?

『幕が切って落とされた』とは、物事を華々しく始めることを指す言葉で、語源は歌舞伎の『振り落とし』。舞台を覆っていた大きな幕(浅葱幕や道具幕など)を、合図の柝(き)の音とともに一気に振り落とし、背後の舞台装置や役者群を鮮烈に見せる演出法。稚拙な表現だが、カッコ良い。しかし、落とされた幕はどこに行くのだろうか? すぐに舞台袖に片付けるそうだ。そして、繰り返す。華々しいスタートなんてものは、何度でもできる。至高のものと思っていたものもでも、終わってしまえば後日談。何度だってやり直しはできるし、チャレンジする度に華々しいスタートが切れる。何度もスタートしよう!! ONE OITA2025 スタートです。

「ONE OITA 経営バディ育成プログラム 2025」開幕

2024年度からスタートした『ONE OITA』。昨年度は、『経営指標見える化伴走支援プログラム』として、データの見える化を通じて本質的な企業支援ができる人材“伴走支援パートナー”の育成を目的としたプログラムが実施された。2年目となる本年度は、データで事業の経営課題を解決へ導ける人“経営バディ”の育成を目的としており、30名、21の企業や団体から参加者が集まっている。

大分県では、DX化に取り組む事業者が着実に増えているものの、そのデータを有効に活用できている事例は少なく、伴走しながら解決へと導ける専門家も不足している。企業のさらなる成長を促すためには、支援機関全体が知識を高める必要があり、今こそ、“経営バディの総力戦”といえるときなのである。

主催の大分県商工観光労働部・加来隆幸課長、運営事務局のイジゲングループ株式会社・地域共創担当の井上千枝李氏が登壇し、本事業の概要と狙いについて説明がなされた。加来氏からは「企業に眠るデータ資源を活かし、実践的なDXを学ぶ本プログラムを通じて、支援者自身が“経営バディ”としての力を高めてほしい」とエールが送られた。また井上氏からは「今こそ支援機関が組織の枠を越えて連携し、共に課題解決に挑むべき時。スローガン『ONE TEAM, ONE OITA』のもと、大分県全体で支援の輪を広げていこう」との呼びかけがあった。

経営伴走支援はヒアリングが8割

1回目の講師は、イジゲングループ株式会社代表取締役COO・池尚大氏が登壇。参加者に対して、「経営伴走支援はヒアリングが8割」と訴えた。なぜヒアリングが重要なのかについて、「現状を把握し、課題を認識することが支援の出発点」と池氏。現状と課題を正しく理解し、事業者が考えるありたい姿(理想)とのギャップを見極め、どこにボトルネックがあるかを判断することが本当のヒアリングだと話す。

企業支援のひとつとしてDX導入と考える人も少なくないが、これは課題解決に向けた施策のひとつの手段であり、ゴールではない。現状を知らなければ本質的な課題の発見は難しく、徹底したヒアリングにこそ課題の本質が含まれているのだ。

森を見てから、木を見よ。

経営課題解決には、スピード感も重要だ。「ヒアリングによってどの部分を分析すべきかを判断し、優先順位を決めていち早く支援することが大切」と話す池氏が説くのは、“木を見て森を見ず”ならぬ、“森を見てから木を見よ”の考え方。全体を把握してから、個々の要素を見極めてピンポイントに目を向ける。つまり、ボトルネックになっている部分からまず数字に落とし込み、課題の見える化を図りながら解決へと導いていく、という手順だ。

池氏が、「どの木(課題)に、どのくらいの水を与えていくか」と表現したように、課題をできるだけ早期に発見し、適切な手法で、最適な解決の道へと進むために、経営バディに求められるのはやはり、高い“ヒアリング力”であると力説する。

アナログな時間を充実させるために、デジタルを活用する

経営課題解決には、デジタルツールの導入が大いに役立つが、「ITツールを導入すれば便利になるというイメージだけでは本質的な改善は実現できない」と、ツールの導入と支援は似て非なるものであると話す池氏は、本質的な支援実現の近道は、信頼を獲得することだという。そのためにはヒアリングの質を上げることが求められ、これに欠かせないのが事前準備だ。会社の基本情報や業界・業種の特性を理解しておくことにくわえ、バリューチェーンを把握し、仮説を立てておくことでヒアリングの質はさらに向上する。相手からも「しっかり調べてきてくれている」「この人なら任せられる」といった信頼につながっていく。と池氏。

「単なる御用聞き」にならないために、事前調査のポイントやヒアリング前のNG例、課題解決に向けて取り組むべき着手ポイントの見極め方など、具体的な事例を紹介。日頃からヒアリング作業を行っている参加者たちだが、たくさんの気づきがあったようだ。

また、スピーディーかつ最適な支援を実現するために、生成AIの活用が効率化につながると紹介。データ分析、打ち合わせ内容の文字起こし、提案書作成など、時間を要する業務は生成AIを使って行い、対話や思考的作業に時間を割くことで、「筋のいい支援、筋のいい仮説」につながると話した。今回は、具体的なAIツールや、生成AIを使って作成したデータなども紹介された。

「自分がオーナーの右腕になったら?と、熱い気持ちで支援を。もっと聞いてみたい、時間を割いてみたいと思われる経営バディを目指していただきたい」と池氏。今年度はどんな成果が生まれるのか―。やる気にあふれる経営バディたちの挑戦がはじまった。

第1回にご参加いただいた経営バディの方々へインタビューを実施いたしましたので、ぜひご覧ください(※お名前 五十音順)

九州アルプス商工会・小春様 インタビュー記事

由布市商工会・高屋様 インタビュー記事

取材・原稿:イジゲングループ株式会社、株式会社Uca

※本記事は、ONE OITAのWEBサイトに掲載されている「ONE OITA 経営バディ育成プログラム 第1回研修レポート」を転載しております

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