支援事例

​​医療を通じて、子どもたちの豊かな未来を守る ― 株式会社ソメヤ

作成者: イジゲングループ|2026年06月29日

株式会社ソメヤ
代表取締役社長 染矢 将吾 様
1983月3月生まれ

大分県出身・在住。大阪モード学園卒業後、アパレル企業に入社。24歳のときに上京し、飲食コンサル業で独立。2015年に大分に戻り、2018年にソメヤ商事株式会社の代表取締役就任し事業承継を行う。翌2019年に株式会社ソメヤの代表取締役に就任。

【課題】
・薬剤師は人材獲得が難しく、働いているスタッフを定着させたい
・ここ数年で新たに整備した制度が、スタッフに受け入れられているか可視化したい
・マネージャー層の役割を明確に示したい

【解決策】
・組織状況を把握するため、エンゲージメントサーベイを実施
・会社に対するスタッフたちの考えや意見を可視化
・可視化された課題に対する改善施策を提案

【効果】
・スタッフたちの考えや意見と併せ、組織の強みと課題(ポテンシャル)が可視化された
・課題に対する改善施策が明確になった
・企業の今後について、経営層とマネージャー層が共通認識を持つきっかけになった

ー 医薬品卸から始まった創業50年目を迎える株式会社ソメヤは「​​医療を通じて、子どもたちの豊かな未来を守る」というビジョンを掲げる
株式会社ソメヤ様の前身である事業態は、医薬品卸業であり、調剤薬局としては28年目、グループとしては創業50年を迎えます。現在は主に調剤薬局「ゆう調剤薬局」を、大分市を中心に県下9店舗を展開し、みなさまの健康に寄り添う、かかりつけ薬局を目指し、医療サービスの質の向上に努めています。

人材獲得が激化している医療業界で、従業員である薬剤師の方々が長期的に働きやすい環境づくりに取り組んでいます。ソメヤ様のビジョンを交え、現状の組織力を可視化したエンゲージメントサーベイの取り組みについて、代表取締役の染矢氏と、人材採用も手掛ける専務取締役の成松氏にお話を伺いました。

未来を担う子どもたちがイキイキと育つ環境を

ー ビジョンへの想いを教えてください
染矢氏:
株式会社ソメヤは「医療・薬局を通じて、子どもたちの豊かな未来を守る」ことをビジョンに掲げています。
今後30年、50年と、会社を存続させていくにあたり、患者さまや地域のみなさまからいただいた恩恵、利益をどのような価値に変えていくかを、代表になった5年ほど前から深く考えるようになりました。
その中で出たひとつの解が、子どもたちに還元をしていくことです。会社として利益を上げても、未来をつくっていく子どもが希望を持ち育つことができなければ、私たちがいる意味がないと考えています。

また、自身の体験としてトリガーになったこともあります。私は子どもが3人いるのですが、そのうちの1人が生まれてすぐに命が危ない状態になったことがあります。「この命はなにがなんでもつなぐべき」と強い思いが芽生えました。このような経験からも子どもがイキイキと育つ環境づくりをしなければならないという使命感がより大きくなったように思います。

医療は必要とされるもので、患者さまや地域のみなさまへの貢献度も高いと自負があります。だからこそ、子どもたちに還元できることを薬局の枠を超えて、ソメヤグループ全体で多様な取り組みを進めています。

定着して働いてもらえる環境づくりにフォーカス

ー ビジョン実現のためのチャレンジを教えてください
染矢氏:
子どもたちの豊かな未来を守るために、ゆう調剤薬局を運営していますが、事業が成り立っているのは現場の薬剤師をはじめとしたスタッフたちがいてくれてこそですので、これからもスタッフを大事にしていきたいと考えています。

創業者から私に世代交代をした後、給与形態や就業規則、教育制度等を少しずつ変革してきました。体感として、よい方向に向かっていると自負している一方で、どこかでひずみが生じているのではという懸念もあります。
変革してきたことが、スタッフにどのように反映されているか知りたいという思いで「会社の通知表をスタッフにつけてもらおう」という感覚で取り組みました。また、イジゲングループのエンゲージメントサーベイの仕組みが分かりやすいことも決め手の一つでした。

成松氏:
医療業界における最大の課題は「人材確保」と考えており、ソメヤもその例外ではありません。特に中小企業にとって薬剤師の採用競争は依然として厳しい状況にあり、優秀な人材の獲得は容易ではありません。
しかしながら、まず重要なことは、現在働いているスタッフの定着と長期的な雇用を実現することです。そうしなければ、大手企業に人材が流出してしまうでしょう。

薬剤師は全国どこでも同様の業務内容で働くことができますが、大きな違いは、誰と一緒に働くかということです。働く人々との関係性によって、仕事の充実度やプライベートへの影響が大きく変わってきます。
そのため、ソメヤでは患者さまだけでなく、ともに働くスタッフにも優しくでき、相手を思いやれる組織を確立してきました。そして現在は会社が目指す未来像(ビジョン)とその考え方をより浸透させる段階に来ていると感じています。
そこで、エンゲージメントサーベイを実施し、マネージャーの役割やスタッフの現状の意識を可視化したいと考えました。イジゲングループのサーベイでは、分析結果に基づいた改善策の提案も得られるため、非常に興味深いと考えています。

ー 実際にエンゲージメントサーベイを実施していかがでしたか
染矢氏:
結果は、私たち経営層が思っていた以上によい数値が出ていたので安堵したというのが率直な感想です。
ソメヤはともに働くスタッフ間で、個人の能力を高めることはもちろんですが、店舗や組織としてのチームの能力を高めることにもフォーカスしています。しかし、薬剤師というのは、いわゆる専門職であり、一般的にはチームとして動いたり、マネジメントされたりという業種ではないため、チームとして動くということに違和感を持っているスタッフもいるのではという懸念がありました。
しかし、上司や周囲との人間関係に関する数値は高いとエンゲージメントサーベイで可視化されたので、非常に意義のあるものでした。

また、経営者として、結果を見ながらこれまで取り組んできたことなどを振り返ると間違っていなかったと自信になりました。これまでの答え合わせができる材料としてもエンゲージメントサーベイの効果を感じました。

成松氏:
患者さまやスタッフに対して、優しく思いやりを持って接することを大切にしてきたことが、エンゲージメントサーベイの結果に表れ、ソメヤの強みであると再認識できたことを嬉しく思います。
一方で、これまで私たち自身が感じていた課題にも、改めて気づかされました。 これらの課題に対して、いくつかの改善策を考えていましたが、イジゲングループからの提案によって、より具体的な改善施策を検討できるようになりました。

この機会を捉えて、ソメヤの今後の方向性を見直すことができ、明確になった課題に取り組むことで、競合他社との差別化を図り、企業としての可能性を高めていくことができると考えています。また、マネージャーの役割の重要性も浮き彫りになりました。経営層とスタッフの間に立つ難しい立場ではありますが、客観的に課題が可視化されたことで、マネージャー自身にとっても良い気づきになったと思います。

薬局はツール 地域のみなさまに愛される企業に

ー 今後の展望を教えてください
成松氏:
患者さまへの対応は当然大切ですが、私たちがどのような未来を目指しているのかをスタッフに丁寧に、継続して浸透させていくことも非常に重要であると感じています。 そうすることで、会社への理解も深まり、より建設的な意見が上がってくる環境を整えることができるのではないでしょうか。 経営層とスタッフが互いの考えを共有し、協力して会社の発展に取り組むことが、企業の持続的な成長につながると考えています。

染矢氏:
スタッフ個人では、AIの進展やコロナ禍を経て、薬剤師の価値を再認識する必要があると考えています。今までの知識に依存する働き方だけではなく、薬局で働く意味や患者さまとのつながりを見直す必要があり、それに向き合っていける組織をつくっていきたいです。
会社としては、薬局という業態にこだわりすぎることなく、大切にされる企業になることを追求したいと考えています。薬局機能を向上させるだけでは競合他社や大手企業に敵いません。

患者さまや地域のみなさまに好かれ、他の企業さまにも頼られる存在になることが求められると考えていますので、ソメヤやゆう調剤薬局でしか受けられないサービスや価値を提供してまいります。

事業内容

株式会社ソメヤの前身である事業態は、医薬品卸業であり、調剤薬局としては28年目、グループとしては創業50年を迎えます。
現在は主に調剤薬局「ゆう調剤薬局」を、大分市を中心に県下9店舗を展開し、みなさまの健康に寄り添う、かかりつけ薬局を目指し、医療サービスの質の向上に努めています。